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溶接記号一覧 読み方、書き方をわかりやすく紹介

溶接の設計図には、複雑な記号が使われています。 この記事では、溶接記号の基本形式から、すみ肉溶接や断続溶接の記号、溶接線長さの決め方、補助記号の種類まで、わかりやすく解説します。

溶接記号をマスターすれば、設計図を読み解く力がつき、溶接作業の精度も向上します。 初心者の方にも理解しやすいように、図解や例題を交えて説明しているので、ぜひ参考にしてください。

すみ肉溶接の溶接記号を理解しよう

すみ肉溶接の記号は、以下の要素で構成されています。

  • 溶接線の長さ
  • 溶接線の形状
  • すみ肉溶接のタイプ

断続すみ肉溶接(並列・千鳥)の溶接記号の解説

断続すみ肉溶接の記号は、すみ肉溶接の記号に加えて、以下の要素で構成されています。

  • 溶接ピッチ
  • 溶接間隔

溶接線長さの決め方を徹底解説

溶接線長さは、設計図に記載されている数値をそのまま記入します。 ただし、溶接線の形状によっては、実際の長さと異なる場合もあります。

溶接補助記号の種類一覧

溶接補助記号は、溶接記号の補足情報を示す記号です。 溶接補助記号の種類は以下の通りです。

  • 裏波溶接
  • 裏当て
  • 表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)
  • 現場溶接と工場溶接、全周溶接の違い
  • 非破壊検査

溶接記号の簡単なまとめ

溶接記号は、溶接線の長さ、形状、タイプ、溶接ピッチ、溶接間隔、溶接補助記号など様々な要素で構成されています。 溶接記号をマスターすれば、設計図を読み解く力がつき、溶接作業の精度も向上します。 初心者の方にも理解しやすいように、図解や例題を交えて説明しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

溶接記号の基本形式をマスターしよう

溶接記号は、溶接の形状、寸法、方法などを記号で表したものです。溶接図面を読むためには、溶接記号を理解することが不可欠です。

溶接記号は、JIS規格によって定められています。基本的には、以下の3つの要素から構成されています。

  1. 溶接方法記号
  2. 溶接線の種類
  3. 溶接線長さ

すみ肉溶接は、最も一般的な溶接方法です。すみ肉溶接の溶接記号は、以下の図のように表されます。

     +-------------------+     | 溶接方法記号    |     +-------------------+     | 溶接線の種類    |     +-------------------+     | 溶接線長さ    |     +-------------------+

断続すみ肉溶接は、溶接線を断続的に施す溶接方法です。断続すみ肉溶接の溶接記号は、以下の図のように表されます。

     +-------------------+     | 溶接方法記号    |     +-------------------+     | 溶接線の種類 (並列・千鳥)    |     +-------------------+     | 溶接間隔     |     +-------------------+     | 溶接長さ     |     +-------------------+

溶接線長さは、溶接線の種類や厚さなどによって異なります。以下の表に、溶接線長さの決め方を示します。

溶接線の種類厚さ(t)溶接線長さ(L)
V溝溶接t以下3t
Y溝溶接t以下2t
K溝溶接t以下3t

溶接記号には、溶接方法記号や溶接線の種類以外にも、様々な補助記号があります。以下の表に、主な溶接補助記号の種類一覧を示します。

溶接補助記号意味
裏波溶接裏面に溶接ビードを形成すること
裏当て裏面を支持するために、裏当て板を使用すること
表面形状表面の形状を指定すること (平ら、凸、へこみ、止端仕上げなど)
現場溶接現場で溶接すること
工場溶接工場で溶接すること
全周溶接円周全体を溶接すること
非破壊検査溶接部の欠陥を検査すること

溶接記号の概要

溶接記号は、溶接部の形状や寸法、溶接方法などを図面上で表す記号です。すみ肉溶接では、溶接される2つの板の接合面に沿って溶接が行われます。すみ肉溶接の溶接記号は、溶接部の形状や寸法、溶接方法などを表す記号です。断続すみ肉溶接では、溶接部が連続ではなく、断続的に溶接されます。断続すみ肉溶接には、並列と千鳥の2つのパターンがあります。並列では、溶接部が平行に配置され、千鳥では溶接部が交互に配置されます。これらの溶接記号は、図面上で溶接部の形状や寸法、溶接方法などを正確に伝えるために使用されます。

すみ肉溶接の溶接記号を理解しよう

すみ肉溶接は、2つの母材の端部を重ね合わせて溶接する方法です。溶接記号には、溶接方法や溶接形状などを表す様々な記号が使われています。すみ肉溶接の溶接記号を理解するには、まず基本的な溶接記号を覚える必要があります。

溶接記号の基本:

  • 溶接方法: 溶接方法の種類を表す記号です。すみ肉溶接の場合は、通常「F」を使用します。
  • 溶接形状: 溶接部の形状を表す記号です。すみ肉溶接の場合は、通常「V」を使用します。
  • 溶接線の長さ: 溶接線の長さ(溶接部の長さ)を表す数字です。単位はmmです。
  • 溶接記号の向き: 溶接記号は、溶接線の向きに合わせて書きます。通常、溶接記号は溶接線の左側に書きます。

すみ肉溶接の溶接記号の例:

  • F V 10: 溶接方法がすみ肉溶接で、溶接形状がV形で、溶接線の長さが10mmの溶接記号です。
  • F V 30: 溶接方法がすみ肉溶接で、溶接形状がV形で、溶接線の長さが30mmの溶接記号です。

すみ肉溶接の溶接記号は、溶接部の形状やサイズだけでなく、溶接方法や溶接条件など、様々な情報を表すことができます。溶接記号を正しく理解することで、溶接に関する情報を正確に伝えることができます。

断続すみ肉溶接(並列・千鳥)の溶接記号の解説

溶接記号には、様々な種類が存在します。特に、溶接線の形状によって記号が異なるので、まずは溶接線の種類を理解することが大切です。すみ肉溶接は、母材の端部同士を片側から接合する溶接方法で、断続すみ肉溶接は、その溶接線の形状が連続ではなく、点状または線状に間隔を開けて溶接する方式です。さらに、断続すみ肉溶接は、点状に溶接する場合と線状に溶接する場合に分けられ、それぞれ「並列」と「千鳥」と呼ばれます。

この章では、断続すみ肉溶接(並列・千鳥)の溶接記号について解説します。断続すみ肉溶接の記号は、基本的には通常のすみ肉溶接の記号と同じですが、以下の点に注意が必要です。

  • 点状に溶接する場合:溶接記号の記号番号を「1」にする。
  • 線状に溶接する場合:溶接記号の記号番号を「2」にする。
  • 並列に溶接する場合:溶接記号の下に「//」の記号を追加する。
  • 千鳥に溶接する場合:溶接記号の下に「X」の記号を追加する。

断続すみ肉溶接の記号は以下のようになります。

並列の場合

 ┌─────────┐ │ ─────── │1 │ ───────── │ │ ─────── │1 │ ───────── │1 │ ───────── │ │ ───────── │ └─────────┘

千鳥の場合

 ┌─────────┐ │ ─────── │1 │ ───────── │ │ ────   │2 │ ───────── │1 │ ────   │2 │ ───────── │1 └─────────┘

断続すみ肉溶接は、連続溶接に比べて強度が劣るため、主に仮付けや荷重がかからない箇所の溶接に使用されます。使用する材料や溶接条件によって、適切な断続すみ肉溶接の種類を選択することが重要です。

溶接線長さの決め方を徹底解説

溶接記号は、溶接に関する様々な情報を表す記号です。溶接方法、溶接線長さ、溶接補助記号などを組み合わせることで、詳細な情報を伝えることができます。溶接記号を正しく理解し、活用することで、溶接作業の効率化と安全性の向上につなげることができます。

溶接線の長さも重要な情報となります。溶接線の長さは、溶接が必要な範囲を明確に示し、作業効率や仕上がりに大きく影響します。溶接線の長さの決め方には、いくつかのルールがあります。

  1. 溶接方法による違い
  • アーク溶接:アーク溶接では、アークが安定して発生する長さが必要です。一般的には、溶接棒の径の2~3倍を目安としています。
  • 抵抗溶接:抵抗溶接では、電流が流れる長さを考慮する必要があります。電極のサイズや材質によって異なりますが、通常は数ミリから数センチ程度となります。
  1. 肉厚による違い

溶接する材料の厚さによっても、溶接線の長さは変わります。肉厚が薄い場合は、短めに、肉厚が厚い場合は、長めに設定します。

  1. 外観の考慮

溶接線は、仕上がりの見た目にも影響します。特に、目立つ部分やデザイン性が高い部分では、溶接線を短くするなどの配慮が必要です。

  1. 強度の確保

溶接線の長さは、強度確保にも重要です。必要な強度を満たすためには、十分な長さが必要となります。

溶接線の長さの決定は、様々な要素を考慮して行う必要があります。適切な長さを選択することで、作業の効率化、仕上がりの向上、強度の確保につなげることができます。

溶接補助記号の種類一覧

  • 裏波溶接の意味と使い方
  • 裏当ての説明
  • 表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)の意味
  • 現場溶接と工場溶接、全周溶接の違い
  • 非破壊検査の重要性

これらの記号を理解することで、設計図通りの高品質な溶接を行うことができます。詳細は各項目にて解説しますので、ご確認ください。

溶接補助記号① 裏波溶接の意味と使い方

溶接記号は、溶接部の形状や寸法、溶接方法などを表す記号です。溶接補助記号は、溶接記号にさらに情報を追加するために使用されます。

溶接補助記号には、以下のような種類があります。

  • 裏波溶接の意味と使い方
  • 裏当ての説明
  • 表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)の意味
  • 現場溶接と工場溶接、全周溶接の違い
  • 非破壊検査の重要性

これらの溶接補助記号は、溶接図面を作成する際に使用されます。溶接補助記号を正しく理解することで、溶接部の形状や寸法、溶接方法などを正確に伝えることができます。

<裏波溶接の意味と使い方>

裏波溶接とは、溶接部の裏面に盛り上がりを作ることで強度を向上させる方法です。通常、片側から溶接を行うと、裏側に溶け残りが発生する可能性があります。裏波溶接は、この溶け残りを防止し、接合部の強度を高めることができます。

裏波溶接を行うには、まず、溶接部を裏側からサポートする治具が必要です。次に、片側から溶接を行い、裏側に溶け残りが発生する前に溶接を止めます。その後、裏側から溶け残りの部分を溶接します。

裏波溶接は、以下の場合に使用されます。

  • 高い強度が要求される溶接部
  • 溶接部の裏側にアクセスできない場合
  • 溶け残りを防止したい場合

裏波溶接は、熟練した溶接工が必要な高度な技術です。正しく行うことで、溶接部の強度を大幅に向上させることができます。

<裏当ての説明>

裏当てとは、溶接部の裏側に当て板を置くことで、溶け残りを防止し、溶接部の形状を安定させる方法です。裏当ては、通常、鋼板やステンレス板を使用します。

裏当ては、以下の場合に使用されます。

  • 溶接部の裏側にアクセスできない場合
  • 溶け残りを防止したい場合
  • 溶接部の形状を安定させたい場合

裏当てを使用することで、溶接部の品質を向上させることができます。

表面形状とは、溶接部の表面の形状を表す記号です。表面形状には、平ら、凸、へこみ、止端仕上げなどがあります。

表面形状は、以下の場合に使用されます。

  • 溶接部の表面形状を指定したい場合
  • 溶接部の外観を重視したい場合

表面形状を正しく指定することで、溶接部の外観を美しく仕上げることができます。

<現場溶接と工場溶接、全周溶接の違い>

溶接は、現場溶接と工場溶接の2種類に分けられます。現場溶接は、施工現場で溶接を行う方法です。工場溶接は、工場で溶接を行い、現場に搬入する方法です。

全周溶接とは、溶接部の周囲をすべて溶接する方法です。部分溶接とは、溶接部の周囲の一部のみを溶接する方法です。

全周溶接と部分溶接は、以下の場合に使用されます。

  • 全周溶接: 高い強度が要求される溶接部
  • 部分溶接: 溶接部の強度がそれほど高くない場合

全周溶接と部分溶接を正しく選択することで、溶接部の強度を確保することができます。

<非破壊検査の重要性>

非破壊検査とは、溶接部の内部に欠陥がないかを確認するための検査方法です。非破壊検査には、X線検査、超音波検査、浸透探傷検査などがあります。

非破壊検査は、以下の場合に使用されます。

  • 溶接部の内部に欠陥がないかを確認したい場合
  • 溶接部の品質を確保したい場合

非破壊検査を行うことで、溶接部の品質を向上させることができます。

溶接補助記号② 裏当ての説明

溶接記号には、溶接方法や仕上げ形状など、様々な情報を伝えるための記号が用いられています。その中でも、溶接補助記号は、溶接作業に関する詳細な情報を伝えるための重要な記号です。

今回紹介するのは、溶接補助記号② 裏当ての説明です。裏当てとは、溶接時に溶接部の裏側に当て板を設けることで、溶接部の裏面の溶け込みや溶接不良を防ぐための重要な手法です。

裏当てを使用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 溶接部の裏面の溶け込みを防ぎ、溶接不良を防止する
  • 溶接部の強度を高める
  • 溶接部の外観を向上させる

裏当ては、溶接部の形状や厚さ、材質などによって、様々な種類があります。また、裏当てを使用する場合は、溶接記号に裏当て記号を付加することで、溶接作業者に裏当てを使用することを指示することができます。

裏当て記号は、以下の2種類があります。

  • 一文字記号:裏当てを使用することを表す
  • 二文字記号:裏当ての形状や厚さなどを表す

裏当てを使用する場合は、溶接記号に適切な裏当て記号を付加することで、溶接作業者に正確な情報を伝えることが重要です。

裏当て記号の例

  • 一文字記号:U
  • 二文字記号:UA(裏当ての厚さがAであることを表す)

裏当てに関する情報は、溶接作業において非常に重要です。溶接補助記号② 裏当ての説明を参考に、溶接作業に役立ててください。

溶接補助記号③ 表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)の意味

溶接記号に用いられる表面形状に関する補助記号は、溶接部の表面仕上げ形状の種類を示します。一般的な表面形状には、平ら、凸、へこみ、止端仕上げの4種類があり、それぞれ記号を使って指定することができます。

平らな表面形状の場合は、補助記号は省略されます。凸形状は、溶接によって盛り上がった部分を示し、へこみ形状は、溶接によってへこんだ部分を示します。止端仕上げは、溶接の端を仕上げた状態で、滑らかで平らな状態にすることを意味します。

表面形状の補助記号は、図面や設計書に明記することで、溶接部の仕上げ形状を正確に伝えることができます。例えば、平らな表面形状の溶接には補助記号なし、凸形状の溶接には>記号、へこみ形状の溶接には<記号、止端仕上げの溶接には⊥記号が使用されます。

表面形状以外にも、様々な溶接補助記号が存在します。詳しくは「溶接補助記号の種類一覧」をご覧ください。

溶接補助記号④ 現場溶接と工場溶接、全周溶接の違い

溶接補助記号④は、溶接を行う場所や範囲を表す記号です。

溶接を行う場所には、主に現場と工場の2つがあります。現場溶接は、構造物を設置する場所で直接溶接を行う方法です。一方、工場溶接は、工場で製作した部材を現場に運搬して溶接する方法です。

また、溶接範囲には、部分溶接と全周溶接の2つがあります。部分溶接は、溶接が必要な部分のみを溶接する方法です。一方、全周溶接は、溶接が必要な部分をすべて溶接する方法です。

現場溶接は、移動が容易な小型の設備で溶接を行います。また、溶接後に構造物を移動させる必要がないため、大型の構造物を製作する場合に適しています。

一方、工場溶接は、大型の設備で溶接を行うため、高品質な溶接が可能です。また、溶接後に構造物を移動させる必要があるため、小型の構造物を製作する場合に適しています。

全周溶接は、溶接が必要な部分をすべて溶接するため、強度が高くなります。そのため、高い強度が要求される構造物に適しています。

現場溶接と工場溶接、全周溶接のいずれを選択するかは、構造物の大きさや強度、製作条件などを考慮して決定します。

溶接補助記号⑤ 非破壊検査の重要性

溶接の品質を確保するためには、目視だけでは不十分な場合があります。そこで、非破壊検査の出番となります。非破壊検査とは、溶接部に傷や亀裂などの欠陥がないかを確認するための検査方法です。

非破壊検査には、超音波探傷、X線検査、磁粉探傷など様々な種類があります。それぞれに特徴があり、溶接部の形状や材質に応じて適切な方法を選択します。

非破壊検査は、溶接の品質保証には欠かせない要素です。溶接部に欠陥があると、強度不足や腐食の進行などの原因となり、重大な事故につながる可能性があります。非破壊検査によって欠陥を早期に発見することで、事故を未然に防ぐことができます。

非破壊検査の種類には、超音波探傷、X線検査、磁粉探傷などがあります。超音波探傷は、超音波を溶接部に当て、反射波を測定することで、欠陥の有無や大きさを検出します。X線検査は、X線を溶接部に照射し、透過したX線を撮影することで、欠陥の有無や大きさを検出します。磁粉探傷は、磁性体に磁粉を付着させ、磁気漏れによって欠陥を検出します。

非破壊検査は、溶接の安全性と信頼性を確保するためにも、適切な検査を実施することが重要です。

溶接記号の簡単なまとめ

溶接記号は、溶接作業において情報を正確に伝えるための重要な記号です。JIS規格によって決められており、溶接作業を行う際には、この規格に沿った記号を使用することが求められます。

溶接記号の理解は、溶接作業を円滑に進めるために必要不可欠です。特に、溶接の仕上がりや強度に関する情報を正確に伝えるために、溶接記号を正しく理解することが重要となります。

溶接記号の基本形式は、以下の3つの要素で構成されています。

  • 溶接線:溶接する部分を示す線
  • 補助記号:溶接方法や形状などの情報を示す記号
  • 寸法線:溶接線の長さや寸法を示す線

溶接線長さは、溶接記号において重要な要素の一つです。溶接線長さは、溶接する部分の長さを示しており、正確に示すことが重要となります。

溶接線長さは、以下の2つの方法で示すことができます。

  • 具体的な長さ(mm)
  • 参照記号

溶接補助記号には、さまざまな種類があります。溶接記号を正しく理解するためには、これらの補助記号についても理解することが必要です。

代表的な溶接補助記号としては、以下のものが挙げられます。

  • 裏波溶接
  • 裏当て
  • 表面形状
  • 現場溶接と工場溶接
  • 全周溶接
  • 非破壊検査

溶接記号は、溶接作業を行う上で重要な記号です。正しく理解して使用することで、正確な情報を伝えることができます。溶接記号の基本形式や補助記号について、理解を深めていきましょう。

溶接記号一覧

溶接記号は、図面上で溶接方法や形状、寸法などを示すための記号です。溶接の現場では重要な役割を果たすため、しっかりと理解しておくことが大切です。

このページでは、溶接記号の基本から、すみ肉溶接や断続すみ肉溶接の記号、溶接線長さの決め方、補助記号の種類などについて解説します。

溶接記号は、溶接方法、溶接部位、溶接長さ、溶接線、補助記号の組み合わせによって構成されています。

溶接補助記号は、溶接記号を補足説明するための記号です。

溶接記号を理解しておくことで、図面を正確に読み解き、溶接の作業を正確に行うことができます。

<溶接記号の基本形式をマスターしよう>

溶接記号の基本形式は以下の通りです。

記号の種類記号説明
溶接方法溶接方法を示す
溶接部位溶接部位を示す
溶接長さ溶接する長さ
溶接線溶接する線の形状

例えば、以下の記号は、「すみ肉溶接の溶接記号」を示しています。

記号説明
=すみ肉溶接
50溶接長さ

<溶接記号の概要>

溶接記号には、以下の種類があります。

  • 溶接方法
  • 溶接部位
  • 溶接長さ
  • 溶接線
  • 補助記号

溶接記号は、これらの組み合わせによって構成されています。

<すみ肉溶接の溶接記号>

すみ肉溶接の溶接記号は、「=」で示されます。

記号説明
=すみ肉溶接

すみ肉溶接は、母材の端面を接合する溶接方法です。

<断続すみ肉溶接(並列・千鳥)の溶接記号>

断続すみ肉溶接(並列・千鳥)は、すみ肉溶接の一種で、一定の間隔を空けて溶接を行う方法です。

記号説明
=並列・千鳥のすみ肉溶接

断続すみ肉溶接は、軽量化やコスト削減、ひずみの軽減を目的として使用されます。

<溶接線長さの決め方を徹底解説>

溶接線長さは、溶接する長さです。溶接線長さは、溶接部の強度や形状によって決まります。

溶接線長さは、以下のように求められます。

溶接線長さ = (母材の厚さ + 母材の外径) x KK = 係数

Kの係数は、溶接方法や溶接部位によって異なります。

<溶接補助記号の種類一覧>

溶接補助記号は、溶接記号を補足説明するための記号です。

記号説明
O裏波溶接
U裏当て
F表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)
W現場溶接と工場溶接
C全周溶接
I非破壊検査

これらの補助記号は、溶接記号の右側に記載されます。

<溶接記号の簡単なまとめ>

  • 溶接記号は、図面上で溶接方法や形状、寸法などを示す記号です。

  • 溶接記号は、溶接方法、溶接部位、溶接長さ、溶接線、補助記号の組み合わせで構成されています。

  • 溶接補助記号は、溶接記号を補足説明するための記号です。

  • 溶接記号を理解しておくことで、図面を正確に読み解き、溶接の作業を正確に行うことができます。


<溶接補助記号一覧>

記号説明
O裏波溶接
U裏当て
F表面形状(平ら・凸・へこみ・止端仕上げ)
W現場溶接と工場溶接
C全周溶接
I非破壊検査

<補足>

  • 溶接記号は、JIS Z 3011 によって規定されています。
  • 溶接記号を正確に使用するようにしましょう。
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「町工場の得意な技術がわからない」
「メーカーからの依頼と自社の得意分野が違う」

上記のようなお悩みの企業様は是非「カナメタ」をご利用ください。

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